施行と施工の意味を知ろう!似ている様で全然違うので要注意!

世の中には間違いやすい読みの漢字はたくさんありますよね。

あなたは何を思い浮かべますか?

私は「施行」「施工」がまちがいなく間違いやすい漢字トップ10に入ってくると勝手に思ってます(笑)

なぜかというと、この「施」という漢字は、自分の名前や名字に含まれていなければ、あまり身近に使わない字ですし、「行」も「工」も同じ「こう」と読みます。

両方共、「何かをすること」なのだということは、なんとなくわかるけれども、、、あまり普段使われない言葉なので、どう使って良いものか、分からないですよね^^;

なので今回は今後間違えないよう、「施行」と「施工」の意味の違いをしっかり解説していきます!

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施行と施工の意味の違いを知ろう!

それではさっそく施行と施工意味の違いを一緒に見ていきましょう!

まずは「施行」から^^

デジタル大辞林によると、こんな風に表記されています。

し‐こう〔‐カウ〕【施行】

[名](スル)
 実際に行うこと。政策・計画などを実行すること。実施。せぎょう。しぎょう。「命令を施行する」
 法令の効力を発生させること。せこう。「新税法を施行する」

デジタル大辞林

なるほど、なるほど。

「施行」には大きく分けて2つの意味があって、計画・政策などを実行すること法令の効力を発動させることがあるわけですね!

ということは、法律家や政治家、行政の方がよく使う言葉ということになりますね。

じゃあ次は「施工」を見ていきましょう!

せ‐こう【施工】

[名](スル)工事を実施すること。しこう。「地下鉄工事を施工する」
[補説]工事関係者などの間で慣用的に使われる。また、「行(しこう)」と区別して、一般でも言うことがある。
デジタル大辞林

「施工」の意味1つで工事を実施することということですね。

基本的に土木関係や建設関係 で使う言葉なので、普段はあまりお目にかからない字ですが、家を立てたり、リフォームしたりする時によく耳にすることになる言葉ですよね。

 

こうやって見てみると、施行も施工も「何かをする」と言う意味では同じですが、ポイントは「何かをする対象」にありそうです。

使い分けとしては、施行は計画や政策、法令などの形がないものを実行することで、施工形があるものを実行するという区別の仕方がわかりやすいですね。

 

こうして辞典を開いてしっかり調べると、意味の違いは理解できますが、日常で使う場合はそんなめんどくさい事はしないですよね。なので、使い方がごっちゃになってしまっている場合が多いです^^;

この機会に施行と施工の意味の違いを覚えておいて、間違った使い方の人がいたら「違うよ!」とやさしく教えてあげましょうね(^^)

施行”しこう”

意味は2つあり、「計画・政策などを実行すること」「法令の効力を発動させること」です。(他にも仏教用語で「布施行をすること」もありますが、一般的ではないので割愛)

施工”せこう”

意味は1つで、「工事を実施すること」です。

 

施行は計画や政策、法令などの形がないものを実行することで、施工形があるものを実行する。

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読み方は実は色々あるよ

ところで、施行と施工はどのような読み方をするのが正しいのでしょうか?

結論からいうと、一般的には「施行」を「しこう」「施工」を「せこう」と読めば間違いないのですが、、、状況や言葉の意味によっては、読み方が変わってくる場合があるので、その詳しい部分をこれから解説していきますね!

施行は読み方で意味が変わったりする

先程紹介したデジタル大辞林から読み方を見てみると、、、

し‐こう〔‐カウ〕【施行】

[名](スル)
 実際に行うこと。政策・計画などを実行すること。実施。せぎょう。しぎょう。「命令を施行する」
 法令の効力を発生させること。せこう。「新税法を施行する」

デジタル大辞林

これによると、施行には「しこう」「せぎょう」「しぎょう」「せこう」4つの読み方があるようですね。

「えっ、マジか!」

と私は思ってしまいました(笑)。なんとなくですが、施行は「しこう」か「せこう」と読むものだと思っていたので、まさか4つも読み方があるとは、、、

ただ、「せぎょう」や「しぎょう」という読みは特別な場合に使う読みで、一般の人が使うことはほとんどないようですね。

せ‐ぎょう〔‐ギヤウ〕【施行】

[名](スル)
 僧侶や貧しい人に物を施し与えること。布施の行。「寒(かん)施行」「施行米(まい)」
 命令を伝達して実行させること。また、その命令書。しぎょう。
「国々の源氏等に―せらる」〈盛衰記・一三〉
デジタル大辞林

これによると、「せぎょう」とは仏教用語で布施行を行うことを意味しますので、仏教徒以外の人がこの読み方をすることはありません。

また「しぎょう」は命令や判決を実行させることなのですが、これは武士が栄えた中世日本で使われていた読み方で、現在はこのような読みをすることはほぼありません。(ちなみに、「しぎょう」という読みは、お布施の意味の「せぎょう」と区別するためにつけられたのだそうです)

なので、「計画・政策などを実行すること」や「法令の効力を発動させること」といった、一般的な使い方の場合の読み方は「しこう」「せこう」ということになります。

このままでは、どちらでも良いような気もしてくるので、ここで「施工」の読み方からもアプローチしてみます。

 

施工の読み方も「しこう」と「せこう」?

施工の方も先程紹介したデジタル大辞林を再度引用してみると、、、

せ‐こう【施工】

[名](スル)工事を実施すること。しこう。「地下鉄工事を施工する」
[補説]工事関係者などの間で慣用的に使われる。また、「行(しこう)」と区別して、一般でも言うことがある。
デジタル大辞林

こちらにも「せこう」と「しこう」の2種類の同じ読み方があるみたいですね^^;

つまり、日本語としては「施行」と「施工」はどちらも、「しこう」と「せこう」と読むことができるということになります。

なんとややこしい!!

しかしながら、「施行」という言葉をよく用いる法律関係者の方は「施行」は「しこう」と読みますし、工事関係者は必ず「施工」を「せこう」と読みます。

それにテレビをはじめとするマスメディアは必ず、「施行」を「しこう」、「施工」を「せこう」と区別して読みます。

このことから、一般的な使い方としては「施行」を「しこう」、「施工」を「せこう」と読むのが正しいでしょう!

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なぜ、施行と施工は間違えやすいの?

ここまで、施行と施工の意味と読み方の違いを解説してきました。

読み方は混同してしまいそうなものの、漢字の意味は異なるので、間違えるケースはそんなに多くないように思いますよね。

でも、実際は頻繁に混同されている状況なのはなぜでしょう?

そこで、この施行と施工という字の勘違いを招きやすい理由をピックアップしてみました!

「施行者」という肩書

あなたは「施行者」という言葉を知っていますか?

あまり聞き覚えがないと思いますが、この施行者というのは土地区画整理事業を施行する者の事を言います。

区画整理事業=工事というイメージから、「施工」の文字が使われそうですが、「施行者」が正解です。

これはどっちがどっちか、わからなくなりますね、、、

「計画を実行する」の解釈

施行には「計画を実行する」という意味がありますよね。

これを「工事を実行する」という間違ったとらえ方をした人が、誤って本来「施工」を使うべき場面で「施行」を使う、といった勘違いが思いの外たくさん起きます。

その結果、施行と施工がごっちゃになってしまっているケースが多いようです。

気持ちはわかりますが、、、一度間違うと、周りの人も混乱してしまうので、気をつけて使っていきましょうね。

 


 

「施行」と「施工」の違い、お分かりいただけましたか?

いろいろなことを解説してきましたので、最後に本記事で説明してきたこの違いを、わかりやすくまとめてみますね。

「施行」

読みは “しこう”

意味は「計画・政策などを実行すること」「法令の効力を発動させること」です。

計画や政策、法令などの形がないものを実行すること。

 

「施工」

読みは “せこう”

意味は「工事を実施すること」です。

工事や建築など形があるものを実行すること。

これで今後、「施行」と「施工」を間違える事はないですね。

またわからなくなったら、何度でもこの記事に帰ってきてくださいね^^

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