つまづくとつまずく、正しい表記は?語源から見るひらがなのルールとは!

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最近、段差もないのによく足を引っ掛けるようになってしまい、危うく転んでしまいそうだった状況が多々あります。

昔はこんなことありえなかったのですが、やはり年には叶いませんね^^;

高原で過ごす動物のリャマさんも、こんな感じで石っころにつまずいてしまうんだから、人間なら、なおさら仕方ないのでしょうか、、、

そんなわけで、なぜ段差がない所でつまづくのか調べようとしたときに、ふと思いました。

“つまずく”という言葉には“つまづく”と言う表記も出来ま、かつどちらも正しそうな雰囲気がします。

日本語としてどっちが正しい表記の仕方なのかと疑問に思い、調べてみました。

そうすると、意外な方法でひらがなの表記方法が決められていたのでご紹介します!

“つまづく” と “つまずく” はどちらが正しい?

まず、結論からお伝えしますと、正しいのは “つまずく” になります。

なぜ、つまずくが正しいのかというと、文部科学省により現代仮名遣いとして、“Zu” と読む文字のひらがな表記は “づ” ではなく “ず” と決められているからです。

「ん?でも “づ” というひらがな表記をする場合もあるぞ!」

とあなたは思うかもしれません。

確かに「つづく(続く)」や「色づき」などの単語は “ず” ではなく “づ” を使っていますよね。でもこれはこれで正しい使い方(例外)のです。

この例外的な使い方も面白い内容なので、少し見ていきましょう!

例外1:同音の連呼

上で示した “つづく” がこの同音の連呼という場合に該当します。

この場合、濁点は付きますが “つ” が2回続いているので、同じ音を繰り返しているとみなし、”づ” が使われます。

つづくの他に “つづる(綴る)” などもこの例外になります。

例外2:2語の連合

今度は “色づく” がこの例外に当てはまります。

これは “色づく” の語源が “色”+”付く(つく)” から来ており、2つの言葉の組み合わせとして考えられるので、語源のまま “色づく” と書かれます。

ここで感の鋭いあなたなら、

「つまずくの語源によってはこの例外に当てはまるのでは?」

ということに気づくかもしれませんね。

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つまずくの語源

もう既にお気づきかもしれませんが、つまずくの語源は “爪”+”突く(つく)” です。

と、いうことは先程の “色づく” と同じ感覚で考えれば、例外として “つまづく” が正しい使い方の様に思いますよね。

ここで質問です!

あなたが道端でつまずいた時に「あ、爪突いた」と思いますか?

おそらく、「あ、つまずいた」と思うと思います。

つまり、語源と現代の使われ方がかけ離れてしまっているために、2語の連結ではなく “つまずく” で1語とみなしましょう、というわけです。

これらの理由から、”Zu” の発音を “ず” とした “つまずく” が正しい表記になります。

ただし!ここまで “つまずく” が正しいと言っておいてなんですが、実は “つまづく” でも間違いではありません。文部科学省も「正式には “ず” だけれど “づ” を用いても良いよ」と言っています。

なお,次のような語については,現代語の意識では一般に二語に分解しにくいもの等として,それぞれ「じ」「ず」を用いて書くことを本則とし,「せかいぢゅう」「いなづま」のように「ぢ」「づ」を用いて書くこともできるものとする。

例 せかいじゅう(世界中)

 

引用元:現代仮名遣い 文部科学省 内閣告示第一号

http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19860701001/k19860701001.html

確かに、ワープロソフトに “つまずく” と入れても “つまづく” と入れても “躓く” と同じく漢字変換されますね。

しかしながら、正しいのは “つまずく” ですので、基本的にはこちらを使うようにしましょう。


いかがでしたでしょうか?

今回私も調べてみて、普段何気なく使っている日本語の思わぬルールを知れて、とてもおもしろかったです。

知らないことを知るって、とっても楽しくてワクワクする行為ですよね。

今後も知っているようで意外と知らない面白い情報をたくさん紹介しますので、楽しみにしていてくださいね!

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