コンクリートとセメントの違いは?アスファルトも同じなの?

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東京は本当にコンクリートジャングルですよね!

私が中学生の時、修学旅行で初めて東京に行くと、高層ビルの高さと多さに驚いたのを覚えています。これでいて大きな地震にも耐えられるのですから、日本の技術力には本当に脱帽です!

そんな高層ビル群を息子と歩いていると、工事中のビルを指差して

「コンクリートとセメントって、何が違うの?」

と疑問を投げかけてきました。そのビルの工事を請け負っている会社は○○セメント工業という名前だったので、こんな質問が飛んできたのだと思います。

そして、恥ずかしながら私は即答することができませんでした^^;

息子にしてやられた感じでちょっぴり悔しかったので、次に同じ質問が来てもバッチリ答えられるように、何が違うのかを詳しく調べましたので、わかりやすく紹介していきますね(^ ^)

コンクリートとセメントの違いは?

コンクリートはブリタニカ国際大百科事典によると、

セメントを水と砂,砂利あるいは砕石と混ぜ合せて凝固させる土木建築用材料。

引用 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

となっています。

わかりやすく書くと、

コンクリート=セメント+水+砂+砂利

という事になります!ということは、セメントとコンクリートの違いは、セメントが材料でコンクリートが完成品といことになります(^ ^)

私が大好きなyoutuberのカズさんが、コンクリートを実際に作っている動画がありましたので、よければご覧ください!

砂や砂利を専門用語で骨材といって、コンクリートの材料の7割がこの骨材、2割がセメント、1割がその他という割合が一般的みたいですね!

セメントと水がが合わさってしまうと、2~5時間ほどで固まり始めてしまうので、固まり始める前に作業現場へ持っていくために、ミキサー車で運搬しているのを見たことがあると思います!

ちなみに、この固まる前のコンクリートを生コンクリート(生コン)といったります。

コンクリートって、時間的にけっこうシビアな材料なんですね(^^;

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コンクリートの材料のセメントとは?

では次に、セメントについて少し紹介していきます!

石灰を主成分とする、土木建築用の無機質接合剤。

引用 デジタル大辞林

辞書にはこうあります。要するにセメントとは、石と石をくっつける接着剤というわけです(^ ^)

最も一般的なセメントは、ポルトランドセメントと言って、石灰石や粘土を焼いて、粉砕したものです。他にもポルトランドセメントと他の材料を混ぜ合わせた混合セメントや特殊セメントなど、種類はあります。が、90%はポルトランドセメントのようです!

セメントは、コンクリート以外にも、

  • セメントペースト(ノロ)・・・セメント+水
  • バサモル・・・セメント+砂(1:3)
  • モルタル・・・セメント+砂+水(1:3:適量)

このように配合によって様々な使い方ができる万能接着剤です。しかも、このポルトランドセメント、実はコメリとかで25kg、400円程度で売っています(^ ^)

工事業者だけでなく、個人のDIYにとっても、安価で超便利な材料というわけですね!

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コンクリートとアスファルトの違いは?

コンクリートとセメントの違いは、完成品と材料という関係でした。これに似た質問で「コンクリートとアスファルトは違うの?」という疑問を持っている人も多いと思います。(実は私もそうでした(^^;

ということで、コンクリートとアスファルトの違いについても、ここで解説していきたいと思います(^ ^)

アスファルトとは?

アスファルトは辞書で調べると、

炭化水素を主成分とする黒色の固体または半固体。天然にも産するが、ほとんどは石油精製過程で得られる。

引用 デジタル大辞林

とあります。

要するにアスファルトは、原油から精製される油の一種で、重油やガソリンのお仲間ということですね!しかもアスファルトは石油生成過程で得られる材料の中で、最も重い物質です。

なので、石灰石や粘土が原料のセメントから作られるコンクリートとは、全く違う材料ということです(^ ^)

コンクリートとアスファルトが混同されるのはなぜ?

これまでの記事の内容を読んでくださったあなたなら、コンクリートとアスファルトは違うものだということは、すでにお分かりだと思います。

でも、世間的にはどうもコンクリートとアスファルトは混同されている節があります。なぜ、コンクリートとアスファルトは良く混同されるのでしょう?

あなたは「アスファルト」が使われている人工物というと、何を思い浮かべますか?

おそらく多くの人は、「道路」を思い浮かべると思います。

もちろん大正解です!!

ただし、道路に使われるアスファルトは、アスファルトに砂や砂利を混ぜたものを使っていて、「アスファルトコンクリート」と呼ばれています。

主原料はアスファルトですが、コンクリートをのように砂や砂利を混ぜて作るので、こんな呼ばれ方をするようになったのでしょうか、わかりにくい限りです(^^;

ちなみに、コンクリートで作られている道路も無いことはないですが、アスファルトに比べて価格が高かったり、作るのに時間がかかることが理由で、ほとんどがアスファルトで作られているみたいですね(^ ^)


コンクリートとセメント、そしてアスファルトの違いをまとめると、このようになります!

コンクリート・・・セメント+水+砂+砂利
セメント・・・・・石灰石や粘土を焼いで粉砕したもの
アスファルト・・・原油から精製される油の一種

こう考えると、3つとも違う材料なのに、混同されているという不思議な状態だということがわかりますね。

おそらく、道路や住宅といった身近な物の材料なのにも関わらず、普段触れる機会がとても少ないため、理解が不十分になってしまっていたのでしょう!

この記事を読んでコンクリート、セメント、アスファルトの違いがしっかりわかったと思うので、あなたの身近な人にもぜひ教えてあげてくださいね(^ ^)

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