冷蔵庫って、たまに極端に冷えが悪くなったりすることがありますよね?部屋の気温が高かったり、庫内にものを入れすぎたりすると、こんな現象が発生すると言われていますが、あなたはこんな時、どのように対処していますか?
一番簡単な方法は冷蔵庫の設定を「強」にすればとも思いますが、なんだか電気代が高くつきそうですよね^^;
実はこの温度の設定をしっかり行うことで、冷蔵庫の本来の冷却能力を高めつつ、省エネでお財布やさしいという、とってもオトクにやりくりすることができちゃうんです!今回はそんな、冷蔵庫の温度設定はどうするのがよいのか?について解説していきます!!
冷蔵庫の温度設定はどうすれば?
自動温度設定の冷蔵庫は、何もしないが吉!
現在日本で発売されている冷蔵庫は、非常に高性能で大型のものから、比較的リーズナブルで小型なものまで幅広くラインナップされています!
その冷蔵庫の温度設定方法も大きく分けて、利用する人が調節できるものと、冷蔵庫が全自動で制御してくれるもの、に分けられます。
冷蔵庫が全自動で制御するタイプの冷蔵庫は、正直、下手に操作せずに冷蔵庫にまかせておいたほうが、保冷、省エネ両面で良いことがほとんどですので、本記事では自分で温度設定の操作が可能な冷蔵庫に限って解説していきますね!
冷蔵庫の温度設定はどうするのが正解?
さて、温度設定ができる冷蔵庫にもさまざまな種類がありますので、今回は代表的な「強、中、弱」の設定ができる冷蔵庫について解説します^^(他の温度調整ができる冷蔵庫も表記は違うにしろ基本的には同じです)
結論から言うと、基本的には温度の設定は「中」にしておけばOKです!
では、なぜ温度の設定は「中」でよいのか?その理由をこれから詳しく解説していきますね!
冷蔵庫内の温度は規格で決まっている?
あなたは冷蔵庫内の温度が何度なのか知っていますか?実は冷蔵庫の温度は日本のJIS(日本工業規格)で決められているんです!
それによると、冷蔵庫は「室温が15~30℃において、冷蔵室内を0~10℃の範囲で調整ができること」となっています。
ということは、各日本メーカーの冷蔵庫の温度が0~10℃になるように冷蔵庫を設計しているんですね。更に言うと、冷蔵庫の中でさらに個室に分かれている構造が今やメジャーになってきています。
実はこの個室それぞれも最適な温度になるように設定されています。
例えば、
- 冷蔵室・・・3〜6℃
- パーシャル室・・・-3〜-1℃
- チルド室・・・0〜2℃
- 野菜室・・・3〜8℃
こんな感じです!意外と部屋ごとに目標としている温度にバラツキがあることがわかりますね。(上記は代表値で各メーカーにより異なります)
冷蔵庫はこのように、各部屋で決められた温度になるように作れているので、利用者がむやみに温度設定を変更しない方が良いわけですね!
そしてほとんどの冷蔵庫が、温度設定が「中」の時に、狙った温度になるよう調整されているので、設定が「中」のまま使うことで、本来の冷蔵庫の力を十二分に発揮することができるわけです^^
なぜ温度設定が調節できるようになってるの?
冷蔵庫の温度調整は「中」にしておけば問題なし、と聞くと、この冷蔵庫の温度設定の話はこれですべて解決したように思うかもしれません。
でも温度の設定が「中」で良いのなら、「弱」や「強」の設定がなぜ必要なのでしょうか?もちろんしっかり理由があります!
あなたも経験があると思うのですが、冷蔵庫って使い方によってはよく冷えたり、なかなか冷えなかったりすることってありますよね?
例えば、冷蔵庫は中に物を詰め込みすぎると冷えが悪くなったり、使っているうちに経年劣化でなかなか冷えにくくなったりしますよね?こんな時に温度設定が生きてきます。つまり利用者の使い方によって、冷却具合を微調整するための機能なのですね。
でも、冷えが悪いからといって、単純に「中」から「強」まで一気に最大出力にしては、冷蔵庫内を必要以上に冷やして、電気代も余分にかかってしまう、なんていう残念な状況になってしまいます。
ということで次に、冷蔵庫の冷えが悪いときの、最適な温度設定の調整方法をご紹介します!
冷蔵庫内の温度の調整方法
冷蔵庫の温度を調整するためには、まず冷蔵庫の温度を正確に測ることが大切です!なんでもそうですが、現状を知らなければ、それを改善することはできませんよね(^^)
でも、冷蔵庫の温度なんて普通は測ったことない人がほとんどだと思うので、どうすればよいのかわからないですよね?
なので、まずは冷蔵庫の正しい温度の測り方を説明していきます!
冷蔵庫の温度の測り方は?
- 100mlの水を入れたカップを、測定する冷蔵庫の部屋の数だけ準備します。
- 準備した水入りカップを冷蔵庫の各部屋へ入れ、一晩冷やします。
- 十分冷えた水入りカップに温度計を入れ、2~3時間後に温度を測定します。
これだけです^^ちょっと時間はかかりますが、簡単ですよね!
大型の冷蔵庫でスペースが余分にあるならば、温度測定用の水入りカップにフタをして常時冷蔵庫に保管しておくと、いつでも冷蔵庫の温度をを測定できますね。
後は目標温度に調整するだけ!
さて、これで冷蔵庫の温度の測定方法はバッチリですね!後はこの温度が冷蔵庫の個室の適切な温度に収まっているかを確認してみましょう。
冷蔵庫内の個室の適温をおさらいすると、
- 冷蔵室・・・3〜6℃
- パーシャル室・・・-3〜-1℃
- チルド室・・・0〜2℃
- 野菜室・・・3〜8℃
でしたね。(上記は代表値なので各メーカーにより異なります。厳密な温度はお手持ちの冷蔵庫の取扱説明書や各メーカーのHP等で確認してみてください)
あなたの冷蔵庫の各個室の温度が上記適温に収まっているなら、その温度設定は正しいということです!何も問題ないので、このまま使い続けましょう。
もし適温に収まっていない状態ならば、冷蔵庫の温度設定を微調整してみましょう。そしてもう一晩待って再度温度を測定し、適温に収まるよう調整してみてください^^
冷蔵庫の庫内温度は冷蔵庫を置いている部屋の温度の影響も多少受けます。
なので、各月や季節ごとに、どのような設定にしていたかを記録しておけば、温度設定の目安になり、便利ですよ(^o^)
今、日本で売られている冷蔵庫は非常に高性能なものが多いので、温度の設定を下手に調整するよりは冷蔵庫にお任せした方が良いことが多いです。
ただし、少し型式が古いものや、何年も使っている冷蔵庫の場合は、冷蔵庫として適切な温度になっておらず、その結果、無駄に庫内を冷やしていたり、無駄な電力を使ってしまっているかもしれません^^;
もし気になる様でしたらこの記事を参考に、あなたの家の冷蔵庫の庫内の温度を測定して、しっかり動いてくれているか確認してみてくださいね!
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