突然ですが、犬は可愛いですよね〜(*´∀`)
私も昔犬を飼っていたのですが、近づくとこの動画のワンコみたいにひっくり返って、服従のポーズを見せてくれて、とても愛らしいやつでした。
犬は人間にとって最も身近なペットですが、先日テレビで狐が映った時にふと思ったのですが、狐って犬そっくりですよね?
ちょっと顔は引きつってる感はあるけれど、毛がもふもふしていて可愛らしいし、色も柴犬にちょっと似てるなぁ。
でも犬のように人懐っこいイメージはないし、どちらかと言うと悪役なイメージが強いですよね^^;
そこで今回は狐と犬って何が違うの?といった素朴な疑問に、さまざまな観点からお答えていきたいと思います!
狐と犬の違いは?
さっそく狐と犬は何が違うのか、いろいろな項目から見ていきましょう!
分類から見る違い
まずは学術的分類から狐と犬の違いを見てみましょう(^^)
狐は、ネコ目イヌ科イヌ亜科に分類されます。
そして犬は、ネコ目イヌ科イヌ属になります。
ネコ目イヌ科までは一緒なんですね!ということは、同じご先祖様から別れた動物で、狐と犬は親戚みたいなものなんですね。どおりで姿形が似ているわけです。
それにしても、お互い「ネコ目」なんですね・・・
ということは、お気づきの通り猫とも親戚です。これはこれで不思議な感じがしますね!
見た目の違いは?
次に狐と犬の見た目の違いについて見ていきましょう。
犬に比べて狐は、
- 背筋が伸びている
- 口元が細長い
- 耳が大きい
- しっぽが太い
- 瞳孔が猫同様に縦に長い
こういった特徴があります!やはり種が違うので見た目の細かい部分に違いは多いですね。
私が面白いと思ったのは
- 瞳孔が猫同様に縦に長い
これですね!
狐を正面からよく見てみると、確かに瞳孔は縦長なんですよね!まるで犬の顔に猫の目をくっつけたみたいで、見慣れていないと少し違和感があります^^;
食べ物の違いは?
狐と犬の食べ物の違いはほとんど無いみたいですね!
狐も犬も肉食寄りの雑食で、基本的に何でも食べます。
ただし、狐も犬と同じでネギ系(長ネギ、玉ねぎ等)は食べられません。(そもそも人間を含め食べられる動物の方が少ないみたいです)
性格の違いは?
ここまで非常に共通点が多かった狐と犬ですが、性格はどうなのでしょう?
犬の性格といえば、ご存知のとおり
- 穏やか
- 従順(人になつく)
- 群れを作る
といった感じでしょうか。
犬は元々狼を長い年月をかけて家畜化してきた動物なので、人になつきやすいですよね。
狼は群れをつくって、その長に従う習性があるので、飼っている主人を自分より偉いと認めさせれば、素直に従うようになります。
それに対して狐は
- 用心深い
- きれい好き
- 夜行性
- 群れではなく、家族で活動
といった特徴から、お世辞でも犬に似ているとは言い難いですね。
狐は昔話では、人を騙す象徴として使われることが多いのは、この用心深い性格で安易に人間を信用しない特徴からきているのでしょう。
それに家族単位で活動するので、犬のように「上下関係」という概念はなく、「仲間」といった感覚に近いコミュニケーションをとるのも特徴です。
性格の面では狐と犬は似ておらず、むしろ猫に似ていると言えるかもしれませんね(^^)
犬と違って狐には悪いイメージがあるのはなぜ?
昔の童話では、狐が悪い役になることが多いと思いませんか?
特にイソップ童話などの西洋の昔話では、狐は人を騙したり、ずる賢いといった書かれ方をしています。なぜなのでしょうか?
性格の章でも紹介したとおり狐は肉食よりの雑食ですが、基本的には小動物を狩って肉を食べることが多いです。
ヨーロッパは昔から狩りをしたり、家畜を食べたりと肉食の文化のため、狐に獲物を横取りされることが多々あったのでしょうね。一生懸命捉えた獲物やかわいがっていた家畜が狐に食べられてしまっては・・・心中お察ししますm(_ _)m
逆に日本は文明が栄え始めた頃にはすでに農耕民族だったので、肉食系の狐は作物を食べる草食動物を撃退するありがたい存在でした。その証拠に、日本には狐の神様である「お稲荷さん」が祀られている神社が全国にありますね。
狐に対して犬は、フランダースの犬や忠犬ハチ公など、欧州日本問わず、非常に好印象ですね。イギリスで伝統的に行われている狐狩りには犬が使われたりしてますから、人間のパートナーとしての立ち位置をしっかり確立してますね。
狐はペットとして飼えないの?
性格など似つかない部分があるものの、学術的に非常に近い距離にいる狐と犬。
じゃあ「狐も犬同様、ペットとして飼うことができるのか?」というのは疑問に思うところかもしれません。
狐も犬同様可愛らしいですし、狐を飼っている人はそういないので、ちょっとした自慢にもなりますよね!
次はこの素朴な疑問に答えたいと思います。
狐を飼うことはできるのか?
狐をペットとして飼う事は、結果的に言うと可能です!
ただし、あなたの周りを見渡しても、狐を飼っている人はそう多くは無いと思います。
飼っている人がいないということは、やはりそれなりの理由があるからなのです^^;
これから詳しく説明していきますね。
法律的に問題ないの?
動物を飼う上で、特定動物といわれる一部の危険な動物は、飼う場合は環境省に届け出の義務があります。
特定動物とは、トラやタカ、ワニなどです。こいつらが隣の家で飼われてたら、ちょっと怖いですものね^^;
狐はこの特定動物に指定されていないので、飼うために国の許可は必要ありません。
なので何なら今日からでも狐を飼い始めることができちゃいます!
エキノコックスにご用心
狐と聞いてこのエキノコックスの名前を思い浮かべる人も多いかもしれません。
エキノコックスとはキタキツネや犬に寄生する寄生虫です。寄生された動物の糞に含まれるエキノコックスの卵胞が何らかのかたちで身体に入ることで感染します。
昔は北海道以北にしか確認されていなかったのですが、最近では埼玉や愛知の犬の糞からエキノコックスが見つかっています。
人に感染すると高い確率で死に至ってしまうため、非常に危険な寄生虫です。もし狐を飼おうと思っているなら、必ず事前にエキノコックスに感染していないかチェックしてくださいね。
対応できる動物病院が少ない
エキノコックスのチェックもそうですが、狐の診断や治療が行える動物病院ははっきり言って少ないです。
一般的な動物病院だとほとんど狐を診断するなんてことは無いので、敬遠されがちです。獣医さんも扱ったことのない動物を診察するのは、結構勇気がいることなんですね。
狐を飼いたいのであれば、近くの動物病院で狐を診てもらえるか事前に確認しておくことも必要でしょう。
飼いならすのは難しい?
狐と犬の違いの章でも説明しましたが、この2種の動物は性格がまるで違います。
非常に飼いやすい犬と性格が逆ということは・・・、そういうことです^^;
狐は基本的に人に懐きません。
それは、狐は群れではなく家族単位で行動するからです。
犬の場合は上下関係がはっきりしているので、飼い主を自分の親分と認識すれば、従順に言うことを聞きます。(逆に自分が上だと思えば、全く言うことを聞かなくなりますが・・)
それに対して狐は、良くて兄弟のような感覚なのでしょう。本当に猫みたいですね(笑)
ロシアでは攻撃性の低い狐だけを50年余り交配させて、人になつきやすい狐を開発に成功したようです!
狼が人になつく犬になるのに、1万5000年もかかったことを考えると、めちゃめちゃ早いですね。今後より研究が進めば、ペット用の狐がペットショップに並ぶ日も近いかもしれませんね。
狐と犬のハーフはあり得る?
世の中には全く別の動物を交配させて、新たな雑種動物を生み出すといったことはよく行われています!
父がライオンで母がトラのライガーなんかは有名ですよね。じゃあ狐と犬のハーフってあるのかな?と思ってしらべてみたら、ありました!
父が狐で母が犬でドクス(Dox)と言うみたいです。
これが人工的なものではなく、自然交配だというのだから驚きです!やはり狐と犬は種として近い存在なんですね。
このドクスはイギリス、アイルランド、カナダで目撃例が報告されていますが、まだ詳しいことはわかっていないようです。
もしかしたら、犬に並ぶペットとして人気な動物になるかもしれませんね!
狐と犬の違いについて、いろいろな点から見てみました。
種としては非常に近い存在ではありますが、性格的な面が正反対だったり、彼らの違いについて少し明確になったのではないでしょうか?
犬ほど身近ではありませんが、何千年も前から人類と共存してきた同じ哺乳類として、今後も仲良くしていければいいですね。
個人的には、犬くらい人になつくペット用の狐が出てきたら、飼ってみたいですね(^^)
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