メークインと男爵いもの違いは?意外と知らないじゃがいもの秘密!

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あなたはじゃがいも、好きですか?

私は・・実はそこまで食べないかも(笑)日本人なら米だろ!と言わんばかりに米好きなものでして^^;

とはいっても、ポテトチップスは好きですし、バーベキューや露店で食べるじゃがバターなんかは最高ですよね(^o^)

美味しんだけれども、日本ではお米の影に隠れてそこまで脚光を浴びることがないじゃがいもですが、この前お店に買いに行くと、珍しくメークインが売っていました。

普段買っているじゃがいも(男爵いも)と形が違いますし、初めて見た時は名前からして「輸入品?」と思いました^^今でもそれ以外の違いは正直わかりません^^;

でも私のように、なんとなく名前も知ってるし、使ったこともあるけれど、イマイチ違いがわからないという人も多いのではないでしょうか?

ということで今回はメークインと男爵いもの違いと、その違いから見える日本人が知らないじゃがいもの秘密を紹介します!一緒にじゃがいもに、ちょっとだけ詳しくなっちゃいましょう(^^)

メークインと男爵いもの違い

ではさっそく、メークインと男爵いもの違いをいろんな観点でご紹介してきますね!

あなたも既にご存知だとは思いますが、メークインと男爵いもは共にじゃがいもの仲間です^^お米で言うところの、コシヒカリやあきたこまち、ひとめぼれといった品種の違いになりますね。

なので同じじゃがいもとは言えども、形や味に違いがでできますので、その部分を分けて解説していきますね!

外見の違い

それでは外見の違いを見ていきましょう!

まず、メークインはこんな形のじゃがいもです。

形は楕円形で淡い土っぽい色が特徴ですね!

これに対して男爵いもは、こんな形ですね。

メークインに比べて丸っこく、黄色い身が特徴です!

こうやって画像で比較してみると、明らかに外見が違うので、スーパーに売っていればひと目でわかりますね!あなたの家庭ではどちらのじゃがいもを使うことが多いですか?

料理での使い分け

次にスーパーでじゃがいもを買う時、どちらを買ったらいいのか?という違いについて解説していきます!要は料理での使い分けの方法ですね^^

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メークインの特徴

まず、メークインは繊維がしっかりしていて硬めなのが特徴のじゃがいもです!なので、加熱しても煮崩れしにくく、じゃがいもの形を残しておきたい料理に最適なお芋です。

例えば、カレー炒めもの揚げ物などに適しているので、こういった料理の時はメークインを選ぶのが良いですね!

男爵いもの特徴

これに対して男爵いもは、逆に繊維がホロホロと崩れやすく、熱を加えると形が保てなくなってしまいます。ということは、メークインとは逆にあえて形を残さない料理に適している芋ということにないります。

例えば、コロッケポテトサラダマッシュポテトといった料理には男爵いもの方が調理しやすいということになりますね!


 

こう見ると2つのじゃがいもの特徴がまったく正反対なので、うまく棲み分けされていてわかりやすいですね^^

「今日はカレーにするからメークインかな」

「子供の好きなポテサラ作るなら、男爵いもだ」

といった感じで今夜の夕飯のじゃがいもをチョイスしてみてください(^^)

原産の違い

これまでは実用的な違いについて紹介してきましたが、次はメークインと男爵いもはそもそもどこから来たのか?といった生い立ちの違いについて紹介していきます!

メークインの生い立ち

メークインの生まれ故郷は、お気づきかもしれないですがイギリスです!

メークインのもともとの名前は「May Queen」と言い(そのまんまですが^^;)、中世から5月に行われている収穫祭(May Day)に村から選ばれる女王からとった名前です。

つまり、イギリスでもともとあったじゃがいもの1品種だったわけですね。それが1920年ごろ(大正時代)に日本に持ち込まれ普及していきました。

ちなみにメークインは東日本より西日本でよく消費されています。

男爵いもの生い立ち

男爵いもの品種はアメリカで突然変異により発見されたと言われていますが、日本に持ち込まれたのはメークインと同じくイギリスからでした。

この男爵いもを日本に持ち込んだ人こそ、川田龍吉男爵です。

彼が函館どつく株式会社(造船会社です)の専務取締役として北海道、函館に訪れた際、この地でじゃがいもを栽培しようと一大決心!

さまざまな品種を検討した結果、函館の土に一番合う品種は「アイリッシュ・コブラー」だという結論を出した後、1908年に日本に持ち込まれました。

このアイリッシュ・コブラーが「男爵様が作ったおいも」ということで、男爵いもと呼ばれるようになったわけです(^^)なかなか面白いストーリーですね!

ちなみに男爵いもは、北海道から広まった品種だからなのか、消費量は東日本の方が多いようです。

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そもそも、なんで「じゃがいも」って呼ぶの?

これまでメークインと男爵いもの違いを見てきましたが、全く違う生い立ちから日本のじゃがいも2トップになったと思うと面白いですよね(^^)

ところでちょっと話は変わるのですが、じゃがいもがなぜ「じゃがいも」と呼ばれるか、あなたはご存知ですか?

じゃがいもはメークインや男爵いもよりも遥かに昔に日本に入ってきました。その時期なんと1600年ごろと言われています!

1600年と言えば日本は東軍と西軍に分かれて関ヶ原の戦いを行っていた頃です。そんな時代にじゃがいもは既に日本に上陸していたわけですね^^

そして日本に輸送されてきた船がインドネシアのジャカルタから来たオランダ船と言われており、「ジャカルタから来たいも」→「ジャガタライモ」→「じゃがいも」となったといわれています。

ちなみにじゃがいものことは、漢字で馬鈴薯(ばれいしょ)とも言います。これは中国から入ってきた読み方と言われていますが、詳しいことはよくわからないみたいです^^;

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海外のじゃがいも事情!

日本ではメークインと男爵いもという2種類が、市場に流通しているじゃがいものほとんどを占めています。というのも日本の場合、主食の穀物は米なので、じゃがいもの位置づけとしては、たくさんある野菜の内の一つといった感覚ではないでしょうか?

しかし海外に目を向けてみると、じゃがいもの扱いは日本と全く違うんです!そんなちょっと驚きの情報を少しだけご紹介しますね^^

ヨーロッパでは超重要な食べ物だった!

日本人の感覚ではじゃがいもの重要性がいまいちピンと来ないですが、実はヨーロッパでは生きていく上でとても大切な主食だったんです。

じゃがいもはもともと南米原産と言われていて、インカ帝国を滅ぼしたスペインが初めてヨーロッパに持ち込んだと言われています^^そこから徐々にヨーロッパ全土に普及していくことになります!

でも、ヨーロッパの主食で有名なのは、麦ですよね?

既に麦が主食として普及しているヨーロッパに、なぜじゃがいもが広まったのか、あなたはわかりますか?

その理由は以下の3つが考えられます(^^)

  1. 収穫量が多い
  2. 痩せた土地や寒冷地でも栽培できる
  3. 地中に保存できる

じゃがいもは麦に比べて面積あたりの収穫量が多いので、食糧不足に苦しむ当時の人からしたら、とってもありがたい食べ物だったんですね!

それに痩せているヨーロッパの土地でも問題なく栽培できるし、飢饉で深刻な麦不足に陥ったときは、人々の胃袋を満たす強力なパートナーになってくれました。

あと絶え間なく戦争をしているヨーロッパでは、敵の食糧を断つために、麦畑はまっさきに破壊される対象でした。それに対してじゃがいも畑は、破壊されても地中を掘れば収穫できるので、自然の食料庫として使えたのも大きかったみたいですね^^

そんなこんなで、ヨーロッパ中の食卓の一端を担うまでになったじゃがいもですが、その様子をいくつかの国をピックアップして覗いてみましょう(^o^)

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ドイツの場合

ドイツの食と言えば、私が想像するのはポテトとソーセージとビールですかね^^(あ〜ビール飲みたい笑)

そんなじゃがいもが主食のメインとなっているドイツでは、なんと100種類ものじゃがいもが売られ、食べられています。

じゃがいもの品種にはベラーナやリンダ、ニコラといった名前がつけれられていて、形や味、収穫時期によってじゃがいもを使い分けているようです。さすがじゃがいも大国ドイツですね!

イギリスの場合

メークインや男爵いもの故郷、イギリスも負けてはいません!

こちらも80種類以上のじゃがいもが売られていると言われています。それに調べてみると、なんと日本人の4倍ものじゃがいもを食べているとか!

さすが「フィッシュ・アンド・チップス」の国です!

ただし残念なのは、日本で人気のメークインは本国イギリスではもうほとんど食べられていないようです^^;

海外のじゃがいもを食べてみたいけど・・・

じゃがいもに80や100種類も品種があるなんて知っていましたか?そんなに種類があるなら、芋好きならいろんなじゃがいもを食べてみたいと思いますよね?

しかし残念ながら、それはできませんorz

なぜかというと、植物防疫法という法律で、生のじゃがいもは原則日本に輸入できないことになっているからです!つまり日本で食べられるじゃがいもは原則日本国内で作られたものだけ、ということになりますね。

なので、2018年7月現在でじゃがいもの食べ比べをしたいなら、その国へ行って食べるしかない、ということになります!残念ですが、仕方ないですね^^;


メークインと男爵いもの違いだけでなく、じゃがいもについていろいろ脱線したお話もしてしまいましたが、楽しんでいただけましたでしょうか?

日本で米の品種が多いように、ヨーロッパ(特に北部)では、たくさんの種類のじゃがいもを使いこなしているという事実は驚きでした(^o^)

私もメークインや男爵いも以外の種類のじゃがいもも、いろいろ食べてみたいので、日本でも栽培できたり、輸入規制の緩和なりで手に入りやすい環境になればいいな〜と思いますね!

政治家の先生方、よろしくどうぞm(_ _)m

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