あなたは海外でアイスコーヒーを飲んだことがありますか?
私は去年家族でハワイ旅行に行ったのですが、せっかくなのでハワイアンコーヒーを飲もうと、ローカルのコーヒーショップに入りました。暑かったのでアイスコーヒーを注文しようとしたのですが、「ice coffee」の表記がどこにも見当たらないんです^^;
わからなかったので適当に注文したら、普通のホットコーヒーが出てきました(T_T)英語力がまだまだです。。。
後で聞いた話では、実はアメリカには元々アイスコーヒーがなく、しかもアイスコーヒーは日本がつくったものだという説もあるとか(_)
ということで今回の記事は、アイスコーヒーは海外にはないの?日本から生まれたって本当?といったテーマを解説していきます!
アイスコーヒーは海外にはないの?
早速本題の「アイスコーヒーは海外にはないのか?」という質問に対する回答ですが、そんなことはありません^^;
海外にもアイスコーヒーはちゃんとあります!
ただし、「ice coffee」という表記で売られていることはほとんどないですね。(だから私も見つけられませんでした^^;)
アメリカでは「iced coffee」だったり、水出しコーヒーの意味の「cold brew coffee」だったりします。それに、注文で単にアイスコーヒーと言った場合は、アイスクリームがのっているコーヒーが出てくることもあるので、注意してくださいね!
昔は本当に無かった!?
でも、一昔前(だいたい西暦2000年くらい)は本当にアメリカにはアイスコーヒーはありませんでした!どのお店でも、コーヒーといえばホットコーヒーだったのです。
何故かと言うと、アメリカ人は大のホットコーヒー好きで、コーヒーは冷やすなんていう発想が、当時はあり得なかったからだと言われています。
ヨーロッパでも、コーヒーとはホットで飲むものだというのは常識中の常識なので、未だにアイスコーヒーは邪道だということで、お店に出さない喫茶店も多いのが現状です。
食わず嫌い(飲まず嫌い?)せずに飲んでみればいいのに〜美味しいのにもったいないですね^^;
ではなぜ今はアイスコーヒーブーム?
そんな欧米諸国ですが、今となってはアイスコーヒーが当たり前に店頭に並ぶようになってきました。もはやアイスコーヒーブームといっても過言ではないくらいに^^
なぜこの20年程で、こんなに変化してしまったのでしょうか?
それは、コーヒーを扱う大手チェーン(スターバックスやマクドナルドなど)がこぞってアイスコーヒーを商品化して売り出したからだと言われていますね。
特に暑い地域や時期は、ホットより絶対アイスの方が美味しいと思いますし、そりゃ売れますよ!
今ではアメリカの若者の38%はアイスコーヒーを好んで飲むようになったそうです!これからもっと増えていきそうですね^^
アイスコーヒーは日本で生まれたの?
アメリカやヨーロッパの国々が、アイスコーヒーを飲み初めたのがここ数十年の間だとすると、日本はもっと前からアイスコーヒーを飲んでますよね?
私の小さい頃から喫茶店に行くと、コーヒーはほとんどがホットとアイスを選べるようになっていましたし。
こう考えると「アイスコーヒーは日本で生まれた説」が信憑性増しますよね^^
実際のところはどうなのでしょうか?詳しく見ていきましょう!
最初にコーヒーを冷やして飲みはじめたのは、アフリカ人!?
言ったそばから出鼻をくじくかたちになって申し訳ないですm(_ _)m
実はコーヒーを最初に冷やして飲みはじめたのは、北アフリカの国、アルジェリアの人々だという説が濃厚です。
1840年ごろ、アルジェリアはフランスの植民地でした。その中のマサグランという街で現地の人が熱いコーヒーに水を入れて冷やして飲んでいるのを、フランス人が見つけたそうです。
それがフランス本国で、「マサグラン=冷やしたコーヒー」として伝わったそうです。一応伝わりはしたものの、フランス人はコーヒーを冷やして飲む事が性に合わなかったようで、広まりはしなかったみたいですね^^;
日本のアイスコーヒーの歴史
ということで、日本は残念ながらアイスコーヒーの生みの親というわけにはいきませんでした。ですが、日本も昔から独自でアイスコーヒーをつくり、飲んでいた事がわかっています!
18世紀ごろ、ポルトガルから日本にコーヒーが伝わったとされています。
それから明治時代になり、ここで「冷やしコーヒー」の名前でコーヒーが売られていた事がわかっています。(関西では、この名残でアイスコーヒーの事を「冷コー」と呼ぶ人もいるとか)
時期は大体1890年代といわれているので、アルジェリアの人より少し遅かったですね(T_T)
ですが、この冷やしコーヒーの作り方はアルジェリアのよう水をコーヒーに入れて冷やす方法ではありません。瓶に入れたコーヒーを冷たい井戸水で冷やして作っていたみたいです!
果物や野菜を冷やす、日本独特のやり方ですよね!夏に冷たいスイカとアイスコーヒー、明治の人も乙なことを考えたものです(^o^)
なぜ海外では、アイスコーヒーが流行らなかったの?
日本でアイスコーヒーが売り出される50年近く前には、既にヨーロッパにアイスコーヒーは上陸していたはずです。しかしほとんど庶民には広がらず、未だにヨーロッパでのアイスコーヒーの立場はマイナーなままです。
なぜアイスコーヒーは欧米では流行らなかったのでしょうか?
その原因の一つに、欧米の衛生観念が関係していたとされています。
日本以外のほとんどの国では当時、飲み物を加熱せずに飲む事は危険だったために、冷たい飲み物を飲むという事があまりなかったそうです。水以外のものを冷やして飲む事は贅沢なことだったので、冷たいコーヒーが一般市民に普及することはありませんでした(_)
こう見ると、日本は恵まれた国だったんだと改めて感じます^^
世界のいろいろなアイスコーヒー!
日本でアイスコーヒーといえば、水出しコーヒーか、ドリップコーヒーを氷や冷蔵庫で冷やしたタイプのどちらかかな〜と思います。
しかし、海外にはとっても面白いアイスコーヒーがあるんです(^^)マイナーだからこそ特徴的な、日本では見たことないアイスコーヒーをご紹介します!
スペインのアイスコーヒーはエスプレッソ!?
エスプレッソといえば、小さいカップにめちゃめちゃ濃いコーヒーがちょっとだけ入った、あれです!日本ではほとんど飲んでる人を見かけませんが、ヨーロッパではとてもメジャーなコーヒーです。
で、スペインのアイスコーヒーは、エスプレッソを氷の入ったグラスに入れて飲みます!ちょうどこのアイスコーヒーを紹介している動画がありましたので、ご覧ください!
一体どんな味がするのか、飲んでみたいですね^^
イタリアのアイスコーヒーは、まるでカクテル!?
次に紹介するのは、コーヒーの本場イタリアのアイスコーヒーです。
名前は「カフェ·シェケラート」といいます。スペインと同じくエスプレッソを使うのですが、実はこのコーヒー、氷、砂糖、フレーバーシロップと一緒にシェイキングするんです!
まるでカクテルのようなアイスコーヒーなんですね。
こちらもちょうど、作っているところを紹介している動画がありましたので、よかったらご覧ください^^
カッコいいですね!!そしておいしそう。日本でも飲めるお店は無いものでしょうか(^^)
夏の暑い時期は、やはりアイスコーヒーが飲みたくなりますよね!こんな美味しいアイスコーヒーを最近まで飲んでこなかったなんて、欧米諸国は本当にもったいない^^
今後ますますアイスコーヒーが世界的にメジャーになることで、先程紹介したような、世界各地で飲まれている特徴的なアイスコーヒーも、日本で手軽に飲める日がくるといいですね!
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